「So This is Christmas」ジョシュ・ラニヨン
ミステリだと聞いていたので「完結したら読もう」と、去年とうとう読んだ時には続きが気になりすぎて一週間でシリーズ5冊読み切った「アドリアン・イングリッシュ」シリーズの番外編です。
待ちきれずに英語版を買ったりもしたんですけど、もう全然分からなくて。数ページ読んで挫折して大人しく待っていました。
それぞれ電子で単話売りしている別カプの短編「雪の天使」(SS付)、「欠けた景色」の2本と、アドリアンとジェイクの「Christmas in London」~「So This is Christmas」という構成でした。
So This is Christmas アドリアン・イングリッシュ (モノクローム・ロマンス文庫)
- 作者: ジョシュ・ラニヨン
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 2018/02/15
- メディア: Kindle版
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ジェイクとともにクリスマスをロンドンで過ごし、経営する書店に戻ったアドリアン。義理妹のナタリーと従業員のアンガスの関係に時差ボケの頭を悩ます彼の前に現れたのは、かつてアドリアンの所有する敷地で起きた殺人事件で知り合ったケヴィン。消えた恋人を探す彼はアドリアンに救いを求める、一方、ジェイクにも失踪人捜査の依頼がー!?
ようやく幸せになった二人が、幸せでい続けてくれさえすればそれで良し。……なんですが、アドリアンの事件巻き込まれ体質は相変わらずの様でただのラブラブな後日譚とはなりませんでした。
そこがラニヨン氏の持ち味ですからね。
事件が起こってもジェイクとアドリアンの関係をハラハラせずに読めるようになったところは凄く嬉しかったです。
ジェイクは相変わらず家族との関係に悩んでいるし、別れた妻の事や財産分与の事などとても現実的な問題もいくつもあって手放しにハッピーとは言えないながらも、クローゼットから出てきて堂々と恋人同士だと振る舞ってるだけでなんかもう満足。
アドリアンは肉体的にも精神的にも死にそうになりながらたどりついたんだもんなぁ……と遠い目になってしまいます。
あとまぁ今作の肝はリバですね。
リバNGな人は読まない方が良いかもしれません。
でも日本のBLと違って受になった途端あんあんあえぎまくったりはしませんので、抵抗感は少ないのではと思うのですが。
まぁそこは無理にすすめるようなものでもないですしね。リバNGの人は5巻で完結、番外編はなかったんだと思う方が精神衛生上いいでしょう。
ところで英語だと攻がTop、受がBottomというのは知っているんですがリバはやっぱりリバなんでしょうか?
ちょっと気になります。