shipper備忘録。プラスα

BL本や映画のレビューなど。モバイル機器や競馬も好きなのでそういう話題もあるかと思います。

試写会で「ワンダー 君は太陽」を見てきました。

最近映画づいておりますが、試写会に応募したら当たったので見に行ってきました。

wonder-movie.jp

 

ごく普通の10歳の少年オギーは、生まれつきの障がいにより、人とは違う顔をもっていた。幼い頃からずっと母イザベルと自宅学習をしてきた彼は、小学5年生になって初めて学校へ通うことに。はじめのうちは同級生たちからじろじろ眺められたり避けられたりするオギーだったが、オギーの行動によって同級生たちは少しずつ変わっていく。

 

映画の中ではオギーの病気に関する説明は殆どなかったのですが、トリーチャーコリンズ症候群という先天性の疾患という設定なんですね。

聞きなれない病名です。手術前のオギーの風貌は判りませんが、数十回の手術を経てもまだ、一目見て皆が遠巻きになるレベルですから、推して知るべしですが……。

学校へ通い出してもヘルメットを手放さない様子ひとつとっても、オギーのこれまでの状況が良いものでは無かった事がわかります。

「オギーはもちろんの事、家族は大変だろうな……」と思って見ていたら、ちゃんとお姉ちゃんにもフォーカスしていて、切ない気持ちになりました。いわゆる「きょうだい児」ですよね。そんなお姉ちゃんは、おばあちゃんだけが自分を優先してくれていて、両親に構ってもらえない寂しさを埋めていたが、映画の中ではおばあちゃんが既に亡くなってしまっている。しかも高校進学というタイミングで、本当ならもっと色々両親に頼りたいだろうなと思うと、本当に切なかったです。ただ入学してすぐ知り合ったボーイフレンドがめっちゃいいヤツで、出会いって素晴らしいな!と思いました。


あとお父さんがオギーの友達も交えて一緒にテレビゲームに熱中してる様がおかしかったです。なんか終始奥さんの尻に敷かれてて少し不憫なお父さんでした。

 

色々な人物にフォーカスすることで、家族を内側から見た様子も、外側から見た様子もよく分かる作りなのが良かったです。オギーが中心というか題材ではあるけれど、本当にどこにでもある家族の物語でした。

 

祝日のない6月公開なので休みを予定を合わせるのが難しいかもしれませんが、親子で見てほしい映画です。