shipper備忘録。プラスα

BL本や映画のレビューなど。モバイル機器や競馬も好きなのでそういう話題もあるかと思います。

「ばらのアーチをくぐってきてね」三田織

毎日暑いので早くも衣替えの必要性に迫られておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか。4月に入ったばかりですが私が住む埼玉北部では既に桜が散っております。桜花賞前に桜が散っているのは少し寂しいですね。

さて、今日は「山田と少年」の番外編をご紹介したいと思います。

amazonでは見つからなかったので楽天から。

電子書籍版が販売されていますが、初出は同人誌みたいですね。同人誌の電子化ほんとありがたいです。

内容的には本編終了後の二人の話で、受験中の短い逢瀬や大学入学後の交際の様子などが描かれています。本編では出来立てほやほや初々しいところで終わっていたので、少し時間の経過した二人にひたすら幸せな気持ちを貰える、ページ数の少なさとは裏腹に満足感たっぷりな短編集となっておりました。一編は5ページ~せいぜい20ページ弱しかありませんがこういう交際してからの日常を補完してくれるのはありがたいです。

タイトルがまた、良いですね。本当にばらのアーチをくぐる二人を夢想するだけでもまだまだ楽しめます。

これも本編の、少年こと千尋の友人への恋慕とかゲイであることへの葛藤とかそういうものを乗り越えた先にあるからこそなんだろうなと思うと「山田と少年」がいっそう愛しく感じます。